教育全般
【提案】非認知能力をめぐって② 非認知能力という言葉が使われ始めた背景

 これからの議論は、小塩真司(2023)を手がかりに行っており、孫引き的な面がありますことをご了承ください。 非認知能力という言葉は、経済学者のヘックマン(Heckman, J. J.)によって広く使われ始めたとされてい […]

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【提案】非認知能力をめぐって① 「非認知」能力という言葉に対する違和感

 現在、教育界では、非認知能力という言葉が様々な局面で登場して、議論がなされています。正直、私はこの言葉を知った時点から、少し違和感を抱き続けてきました。その最大の原因は、認知でない(Noncognitive)という否定 […]

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【提案】評価項目を「細分化」することではなく「子どもと共有」することの大切さ

 2月9日の京都小中学校での教育研究協議会の算数・数学分科会で、評価の観点についての議論がなされました。評価項目づくりでは、様々な学習場面を織り込めるよう、どうしても多様化・細分化の方向へと向かうことが少なくありません。 […]

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教育全般
【提案】「概念」と「理解」をめぐる教育の話題

 樋口萬太郎先生から「知識とは何か、概念とは何かで頭がぐるぐるしている一年でした」とのコメントをもらいましたので、算数・数学教育の文脈で「概念」と「知識」について考えてみたいと思います。 まず概念についてです。概念とは、 […]

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【提案】概念形成過程における対比活動と批判的思考活動の峻別

 「数学授業で間違った図を示して生徒の試行錯誤を促そうとすることの教師の傲慢さに対する自覚」をタイトルに、FBにアップしました。皆さんから様々なコメントをいただき、自身の考えを深めることにつながりました。その上で、概念形 […]

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【提案】数学授業で間違った図を示して生徒の試行錯誤を促そうとすることの教師の「傲慢さ」に対する自覚

 2月9日の教育研究協議会の算数・数学分科会のあと、お一人の先生が話しかけてこられました。「中学校の数学の図形の問題で、問題文からすると間違った図を示して、生徒の試行錯誤を促そうとする授業を考えているのですが、どう思われ […]

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【提案】本時のめあてを「子どもの主体性」から導き出そうとする授業からの脱却

 2月9日の教育研究協議会では、授業者の先生は研究授業がメインですが、私は算数・数学分科会がメインになります。附属京都小中学校の先生にも、「困ったら黒田先生に振りますからね」と事前に言われていますので、結構気合を入れて挑 […]

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【計算再考②】小数のわり算での小数点移動の難しさ

 小数のわり算のひっ算では、小数点移動がとても複雑です。特に、わる数が小数の場合は、いったん小数点移動して計算して、その後、あまりを求める段階では、小数点を戻してくるといった煩雑さが伴います。これは添付写真の左側のように […]

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【計算再考①】くり上がりのあるたし算や、くり下がりのあるひき算での筆算比較

 たし算・ひき算の筆算は、「一の位(正確には小数の計算もあるので末位)から計算する」という算数指導を根本的に問い直すことは、現時点ではご法度ですが、私はもう少し幅をもったらよいと考えています。そうすることで、理解が促進さ […]

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教育全般
【提案】授業の後半に時計をちらちらと見る子どもを減らす「学習案」のすすめ

 授業において、先生の手元には授業の計画を記した学習指導案(細案、略案など)があり、子どもの手元には何もないということのアンバランスを以前から強く感じてきました。その結果、子どもたちの授業時間内での拠り所は、時計となって […]

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