2026年3月18日(水)NHK京都において、現在、私たちが小中学校に導入しております外国由来の子どものための「リアルタイム多言語翻訳システム」についてのテレビ放送が予定されています。ぜひ、ご覧いただけましたら幸いです。

※京都府内限定の放送です。

※なお、災害や事件・事故などがあった場合には、放送日に変更がある可能性がありますので、予めご了承ください。

「リアルタイム多言語翻訳システム開発」の背景

 この間、外国由来の子どもたちの数は全国的に増加しており、子どもたちの母語支援、及び日本語指導は喫緊の課題となっています。そのため私たちは2016年から留学生の協力を得て、多言語に対応した算数・数学動画教材を制作し、現在では約2,500本が京都教育大学公式YouTubeサイトで公開されています。

 一方で、こうした動画教材は学習補完にはなりますが、授業への直接的な参加の補助にはなりませんでした。そこで、 リアルタイムに多言語翻訳が可能となるよう、授業中の先生の話や、板書の文字を、14か国語に翻訳することができるシステムを開発しました。このシステムでは、先生の話が、日本語と母語の両方にテロップ化されますので、母語での学習に加えて日本語の学習も可能となります。

 外国由来の子どもたちが、母語での学習、日本語の学習、そして各教科の学力を向上させることにつながってくれるよう願っております。

投稿者プロフィール

黒田恭史
黒田恭史
大阪教育大学卒業,大阪教育大学大学院修士課程修了,大阪大学大学院博士後期課程修了。博士(人間科学)。
大阪府内の公立小学校勤務8年の後,佛教大学専任講師,助教授,准教授,教授を経て,現在,京都教育大学教育学部教授。
京都教育大学では,小学校教員養成,中・高等学校(数学)教員養成に従事。近年の研究テーマは「生成AIを用いた算数・数学教育」。

小学校勤務時代,クラスで豚を飼うといった取り組みを3年間実践。フジテレビ「今夜は好奇心」にて1993年7月放映。第17回動物愛護映画コンクール「内閣総理大臣賞」受賞,第31回ギャラクシー賞テレビ部門「ギャラクシー奨励賞」受賞。2008年には『ブタがいた教室』として映画化。

コロナ禍の中で、日本語及び多言語に対応した算数・数学動画教材約3,300本を制作・公開した取り組みにより、2022年第7回IMS Japan賞優秀賞受賞、2023年第3回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞(教育の部)受賞、2023年日本民間放送連盟賞(特別表彰 青少年向け番組)最優秀賞受賞した。

著書に,「豚のPちゃんと32人の小学生」(ミネルヴァ書房),「脳科学の算数・数学教育への応用」(ミネルヴァ書房),編著に「初等算数科教育法序論」(共立出版),「オリガミクスで算数・数学教育」(共立出版)などがある。