今回は、2024年10月に公開された栃木県教育委員会の「不登校に関する保護者の支援ニーズ等に関する調査(速報)」を紹介します。よくぞここまで教育委員会が踏み込んだ「保護者」対象の調査を行ったと、正直なところ驚いております。ぜひ、この添付のスライド内容をご覧いただきたいと思います。

【調査項目】
1.子どもが学校を休んでいる(休みがちになっている)およその期間
2.子どもが学校を休むようになったきっかけ
3.学校を休んでいる間の子どもの様子
4.子どもが学校を休んでいる間の自宅学習の有無
5.別室、市や町の施設、民間フリースクールの利用
6.スクールカウンセラーへの相談
7.保護者の気持ちの回復や安定につながった支援
8.学校や先生に期待すること

投稿者プロフィール

黒田恭史
黒田恭史
大阪教育大学卒業,大阪教育大学大学院修士課程修了,大阪大学大学院博士後期課程修了。博士(人間科学)。
大阪府内の公立小学校勤務8年の後,佛教大学専任講師,助教授,准教授,教授を経て,現在,京都教育大学教育学部教授。
京都教育大学では,小学校教員養成,中・高等学校(数学)教員養成に従事。近年の研究テーマは「生成AIを用いた算数・数学教育」。

小学校勤務時代,クラスで豚を飼うといった取り組みを3年間実践。フジテレビ「今夜は好奇心」にて1993年7月放映。第17回動物愛護映画コンクール「内閣総理大臣賞」受賞,第31回ギャラクシー賞テレビ部門「ギャラクシー奨励賞」受賞。2008年には『ブタがいた教室』として映画化。

コロナ禍の中で、日本語及び多言語に対応した算数・数学動画教材約3,300本を制作・公開した取り組みにより、2022年第7回IMS Japan賞優秀賞受賞、2023年第3回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞(教育の部)受賞、2023年日本民間放送連盟賞(特別表彰 青少年向け番組)最優秀賞受賞した。

著書に,「豚のPちゃんと32人の小学生」(ミネルヴァ書房),「脳科学の算数・数学教育への応用」(ミネルヴァ書房),編著に「初等算数科教育法序論」(共立出版),「オリガミクスで算数・数学教育」(共立出版)などがある。