明日は、年に1回の京都教育大学のオープンキャンパスを開催します。前任校は、私立大学でしたので、年がら年中オープンキャンパスをしておりましたが、現任校では、年に1回のみです。参加は完全申込制でして、高校生等が1,348人、付添者が1,028人参加の予定です。数学領域専攻のガイダンスの方も176人参加の予定です。
 昨今、教員に対するネガティブなイメージが社会的に広まっていますが、教員希望の高い志を持った高校生は確実にいます。そして、教員を希望する高校生の裾野の拡大は、やがては教員の労働環境や指導力の向上につながると考えています。
 明日は、一人でも多くの参加者の皆さんに、教員という仕事の持つ意味やその魅力について説明したいと思っています。もちろん、教育を取り巻く厳しい状況も織り交ぜますが、そのことが教員志望を下げるベクトルとしてではなく、教員志望をより上げるベクトルとなるよう、心を込めて丁寧に説明する予定です。

投稿者プロフィール

黒田恭史
黒田恭史
大阪教育大学卒業,大阪教育大学大学院修士課程修了,大阪大学大学院博士後期課程修了。博士(人間科学)。
大阪府内の公立小学校勤務8年の後,佛教大学専任講師,助教授,准教授,教授を経て,現在,京都教育大学教育学部教授。
京都教育大学では,小学校教員養成,中・高等学校(数学)教員養成に従事。近年の研究テーマは「数学教育と脳科学」の学際的研究。

小学校勤務時代,クラスで豚を飼うといった取り組みを3年間実践。フジテレビ「今夜は好奇心」にて1993年7月放映。第17回動物愛護映画コンクール「内閣総理大臣賞」受賞,第31回ギャラクシー賞テレビ部門「ギャラクシー奨励賞」受賞。

著書に,「豚のPちゃんと32人の小学生」(ミネルヴァ書房),「脳科学の算数・数学教育への応用」(ミネルヴァ書房),編著に「数学科教育法入門」(共立出版)などがある。