現在、教員免許状更新制の後継事業として、オンライン研修コンテンツの開発が急ピッチで始まっています。このたび、開発事業(2次公募)に応募しましたところ、全94件の採択の内、京都教育大学は5件の採択となりました。1次公募と2次公募を合わせますと11件となり、6番目の多さです。
 私は、「小学校教科担任制に向けた5・6年生の算数指導のあり方」を担当します。具体的な内容としては、1)算数科教科担任制の概要&高学年算数科における理解困難な学習内容について、2)小学校側から見た教科担任制について、3)中学校側から見た教科担任制について、4)特別支援教育の立場から小学校算数と中学校数学のスムーズな接続について、5)小学校教科担任制の実際について、の5部構成とし、最後に5名で座談会をします。
 小学校高学年での教科担任制を実りあるものとするよう、どのような方針や工夫が必要なのかについて議論する予定です。来年1月には公開されますので、またご覧いただけましたら幸いです。

投稿者プロフィール

黒田恭史
黒田恭史
大阪教育大学卒業,大阪教育大学大学院修士課程修了,大阪大学大学院博士後期課程修了。博士(人間科学)。
大阪府内の公立小学校勤務8年の後,佛教大学専任講師,助教授,准教授,教授を経て,現在,京都教育大学教育学部教授。
京都教育大学では,小学校教員養成,中・高等学校(数学)教員養成に従事。近年の研究テーマは「数学教育と脳科学」の学際的研究。

小学校勤務時代,クラスで豚を飼うといった取り組みを3年間実践。フジテレビ「今夜は好奇心」にて1993年7月放映。第17回動物愛護映画コンクール「内閣総理大臣賞」受賞,第31回ギャラクシー賞テレビ部門「ギャラクシー奨励賞」受賞。

著書に,「豚のPちゃんと32人の小学生」(ミネルヴァ書房),「脳科学の算数・数学教育への応用」(ミネルヴァ書房),編著に「数学科教育法入門」(共立出版)などがある。