教員免許状更新制の後継事業として、オンライン研修コンテンツの開発が急ピッチで始まっています。本日は、「日本における不登校の子どもの実際と学習・生活支援のあり方」のテーマのもと、120分動画の録画収録をしました。撮影は、moov/株式会社フレックスの佐々木様にお世話になりました。ありがとうございました。
 この動画では、今後も大幅な増加が予想される不登校の子どもに対して、その現状や将来の動向を理解するとともに、具体的な学習支援のあり方について理解し、実践することのできる資質能力の育成を目的としています。オンデマンド研修を通して、不登校の子どもの現状を踏まえた学習・生活支援の仕方について考案し、具体的な取り組みへとつなげていくことのできる能力が身に付くことを企図しています。また、チーム学校として、各種外部機関との連携のもと、不登校の子どもと、その家族を支援する組織的な取り組みのあり方について理解してもらうことを願っています。
 具体的な動画の内容については、1)不登校の子どもの学習・生活支援に関する基本的な考え方、不登校の子どもの実態に関する各種データについての解説。2)京都府・市などの学校を事例として、子どもたちの学校での生活の実際と、指導において留意すべき点などについての解説(写真③)。3)不登校の子どもと、その家族の抱える様々な悩みや課題と、そのサポートの仕方についての解説(写真④)。4)不登校と発達障害の関係や具体的なサポートの仕方についての解説(写真⑤)。5)不登校の子ども用の算数・数学動画教材の特徴と活用方法、その効果についての解説。6)上記を踏まえ、座談会的に不登校の子どもの学習・生活支援についての総括(写真①、②)。4名の講師が、自身の専門分野に沿って解説しています。
 公開は、来年の1月以降となります。乞うご期待ください!

投稿者プロフィール

黒田恭史
黒田恭史
大阪教育大学卒業,大阪教育大学大学院修士課程修了,大阪大学大学院博士後期課程修了。博士(人間科学)。
大阪府内の公立小学校勤務8年の後,佛教大学専任講師,助教授,准教授,教授を経て,現在,京都教育大学教育学部教授。
京都教育大学では,小学校教員養成,中・高等学校(数学)教員養成に従事。近年の研究テーマは「数学教育と脳科学」の学際的研究。

小学校勤務時代,クラスで豚を飼うといった取り組みを3年間実践。フジテレビ「今夜は好奇心」にて1993年7月放映。第17回動物愛護映画コンクール「内閣総理大臣賞」受賞,第31回ギャラクシー賞テレビ部門「ギャラクシー奨励賞」受賞。

著書に,「豚のPちゃんと32人の小学生」(ミネルヴァ書房),「脳科学の算数・数学教育への応用」(ミネルヴァ書房),編著に「数学科教育法入門」(共立出版)などがある。