現在、教員免許状更新制の後継事業として、オンライン研修コンテンツの開発が急ピッチで始まっています。このたび、開発事業(1次公募)に応募しましたところ、全68件の採択の内、京都教育大学は6件の採択となりました。大阪教育大学の9件に次いで、鳴門教育大学とともに2番目の多さです。
私は、「日本における外国人の子どもの実際と学習・生活支援のあり方」と「日本における不登校の子どもの実際と学習・生活支援のあり方」を担当します。いずれも、現在および今後、極めて重要な教育課題になるテーマにチャレンジしていきたいと考えています。2016年より制作してきた数千本の多言語版(日本語含む)小学算数~高校数学動画コンテンツの活用により、外国人の子どもに「母語での学習」を可能にしたり、不登校の子どもに「いつでも、どこでも、どの段階からでも学習」が可能となりました。これらの環境を前提とした、新たな学習・生活支援のあり方について議論するつもりです。
来年1月末までに、動画教材を完成させ、次年度から本格運用となります。120分間という長時間の動画であるため、複数の教員で役割を分担したり、座談会風にするなど、メリハリのある効果的な教員研修となるよう、教職員と映像会社間で知恵を絞って構成を考えているところです。
投稿者プロフィール
-
大阪教育大学卒業,大阪教育大学大学院修士課程修了,大阪大学大学院博士後期課程修了。博士(人間科学)。
大阪府内の公立小学校勤務8年の後,佛教大学専任講師,助教授,准教授,教授を経て,現在,京都教育大学教育学部教授。
京都教育大学では,小学校教員養成,中・高等学校(数学)教員養成に従事。近年の研究テーマは「数学教育と脳科学」の学際的研究。
小学校勤務時代,クラスで豚を飼うといった取り組みを3年間実践。フジテレビ「今夜は好奇心」にて1993年7月放映。第17回動物愛護映画コンクール「内閣総理大臣賞」受賞,第31回ギャラクシー賞テレビ部門「ギャラクシー奨励賞」受賞。
著書に,「豚のPちゃんと32人の小学生」(ミネルヴァ書房),「脳科学の算数・数学教育への応用」(ミネルヴァ書房),編著に「数学科教育法入門」(共立出版)などがある。
最新の投稿
- 教育全般2024年5月12日【質問】「資質・能力を育成する」という言葉遣いへの違和感
- 教育全般2024年4月7日【提案】学校における「プロボノ」精神の浸透を
- 教育全般2024年4月7日【提案】非認知能力をめぐって⑥ 「非認知能力」と「学級づくり」の関係
- 教育全般2024年4月7日【提案】非認知能力をめぐって⑤ そろそろ「非認知能力」という言葉を使うのをやめて「社動(シャドウ)スキル」と言いませんか